本職「音響屋」のほっしーが
バンドさんや音響機器を触る必要のある素人さん向けに
音響知識を書いていきます。
バンドさんの、主にVocalさんはマイマイクをお持ち込み、よくあります。その是非について書いてみます
マイマイクのお持込^ ^お持込になる方の理由はいろいろ。
- 口つけるとこだから自分の使いたい。
- 楽器の人は自分の楽器持ってくるのだからVocalもそうしたい
- マイマイクというだけで気分がよい
- マイクレンタル有料の場合、節約で
- 声量や声質の補正をしたい
- 指向性の狭いマイクでハウリングマージンを大きく取りたい
うん、ぜんぶわかる^ ^ 1は衛生上。2と3は気分(*≧∀≦*)4はお金のモンダイ。では5と6は?
今回の眼目は5、6。いずれも音響的な理由です。
まず
5 声量や声質の補正をしたい
声量の補正というのはたぶん「私は声が小さいから声を大きく拾ってくれる仕様のマイク使おう」というお考えかと思います。いわゆる「ゲインの大きいマイク」を持ち込む。
声質の補正は「私の声はコモる声だから声のハイ成分を持ち上げるマイクを使おう」とお考え、つまり「ハイ上がりのマイク」で。あるいは逆にキンキン声だからローのふくよかな成分が出やすいマイクとか。
ぶっちゃけます。。。
★(私の一人称)がオペするとき(PA)するときは
お持込マイクは、まずお店のマイクと同じ音質音量になるように補正してしまいます。。。
言い換えると、お店のマイクをお使いになるのと同じ状態からスタートします。そしてリハで何もオーダーいただかないなら、本番もその状態でオペします。
え?!
そう、★が
持込マイクに対してまず最初にやることは、期待のマイク効果をバッサリ切り捨てる、です(^^;;
なんで??
お店にあるマイク + お店の音響システム、の組合せが声を最大限に拡声できるようにPAさんは設定してるからです。
まずはお店のマイク状態でシンガーさんの声聞いてみて、補正ナシでOKならそのまま、補正するほうがよいと感じたらよりよい補正を加える、ってのが、★の作業手順。
ん?お店のマイク使う時より作業手順が1つ多いくない?
よく気づいてくれました。ありがとう。さんきゅー^ ^
この作業がお店マイク使用時と比べて発生する余分な作業。
リハーサルの時間は限られてます。え?もうリハ終わりなの?そーいう経験おありではないですか?限られた時間の中でリハーサルを終えなければならない状態のとき、お持込マイクは余計な時間を取ります。
時間を取る作業節約のためにマイク持ち込むな、なんてことは言いません、いやお持込ナシのほうがオペはしやすいですが、これはPA都合。マイク持込がリハ時間を削ること、まずはシンガーさんがそれをちゃんと認識し、バンドさんの中で認識しておいてもらうのがよいのではないか、と思います。
さらに言っておくといいPAさんはお店のマイクつかってもらっても、シンガーさん、コーラスさんそれぞれの方に合わせて声質・声量とも補正しますし、こーしてあーしてのオーダーもできる範囲で承りですよ。
あ!6について書く時間ない!また今度ねm(_ _)m
最後までお読みいただきありがとうございました!
ほっしいほしのすけ
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